店長のご挨拶

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このサイトを運営しております。城戸 誠郎と申します。

このたびは、当サイトにお越し頂きまして誠にありがとうございます。

「耐震偽装」「食品偽装」、ここ数年この偽装という言葉が使われることがなんと多いことでしょうか。日本人の本来持っている道徳感が、欠如してきています。こういったご時世に辟易している皆様に、日本の伝統である着物や帯作りを通して昔から育まれてきた真の日本の心をお伝えしたい。そんな気持ちで、このサイトを立ち上げました。

トップページに「プロはしろうとをだまさない」というキャッチコピーで表現致しましたが、昨年マスコミを騒がせた「食品偽装」の問題のように、昨今、プロであるものが、何も知らない消費者をだまして利益に走っている姿は、本当に嘆かわしいことです。

だます」という表現は、少々過激ではありますが、お客様の身になって物事を判断して行けばおのずと答えの出てくるものだと思います。

本来本当の職人さんは、きまじめなで人付き合いの苦手な人が、多いです。ちょっと、取っつきにくいですが、気持ちはまっすぐで心のきれいな人達です。ただ、指導をする人が、良くないと違う道にそれてしまう人もいます。

このたび、私が、ご紹介する帯職人の親方は、帯仕立て経験35年の頑固一徹を絵に描いたような人物です。以前の帯の仕立ては、和裁の中では、着物仕立ての一部であってあまり日の当たらない所にありましたが、努力と研究を重ねて一代で、自分の帯仕立てを全国区にまで高めた方です。

きものも帯も同様ですが、その構造上中身の処理が、ものすごく大事です。ただし、それは、表からは見えないのです。(本当は、よく見れば表からでも分かるのですが・・)

そこで、いままで世間に公表されることの無かった帯仕立ての内容をご紹介して、少しでもお客様に当店の職人の地道な努力と帯作りに対する情熱をご理解頂けたら幸いに思います。

一般に、職人が詳しい作り方を公表することは、まずありません。なぜなら、それによってライバルに技術を盗まれるという意識が強いからです。

ですが、何故わざわざ今回それをするのかというと、親方の「表面だけ見て出来ることは誰でもできること。本当の技術は、熟練しなければできないもの。それに心がともなって初めて上出来。本物はそう簡単にまねできない。自分達の作ってきた帯を知って欲しい。」という強い思いからなのです。自信があるから言えることですが、けっしておごっているわけではありません。長年の実績が、自信になっています。

当店の仕立てと同じ仕立て方をどこでもやっているわけではけっしてありません。むしろ、ほとんどやっていない所の方が多いのですその点をご理解の上、当店の帯仕立てをご利用頂けれは幸いです。

日本には、昔から物を大切にするという文化があります。大切に使いたいからこそ、その品質や安全性にこだわる。世界でもっとも品質に厳しいと言われるゆえんは、そんなところにあるのではないでしょうか。「もったいない」という言葉も日本だけでなく世界が共感し始めています。大げさですが、そういう文化を大事に後世に引き継いでこそ日本人の未来があるのではないでしょうか。

最後に、当店は、帯仕立てのサイトではありますが、仕立ての知識だけでなく、帯に関する知識全般についてもご紹介して、着物通の方だけでなく、着物の初心者の方にも、微力ではありますが、日本の伝統を継承していけるように努力してまいります。

これをご縁に何卒ご引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。                                     

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